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障がいのある人の医療バリアフリーを目指して
2018-12-01 Sat 11:56
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師走1日目。野のすみれは第1土曜日はお休みをいただいているので、忙しかった11月の残務整理です。この28日に社会福祉法人中野あいいく会の一般公開講座で”障がいのある人の医療バリアフリーを目指して 親の立場と開業医の実践”というお題で話をさせていただきました。私の拙い話をとても温かい雰囲気で真剣に聴いてくださった皆様の感想をあいいく会の方が早速にまとめて送ってくださったものを、メールの中に見つけ嬉しく拝読。今、私の方が、お母様方、支援者の皆さまの深い思いにに触れ、心を動かされています。
子どもに障がいがあった、一生懸命育てていても、次々にやってくる自分では解決できないさまざまな問題。私も含めたくさんの親がそれに向き合い”幸せさがし”のように悩む毎日です。その解決しにくい問題の一つに、医者にかかる、ということがまだこんなに未解決にある現実を感想を読んで改めて感じました。障がいのある子が医者にかかるという場合①障がいそのものの相談②障がいとは別の普通に具合が悪いところを医者に診せる、の二通りがあります。①に関しても、”こども”時代を過ぎてしまうと、投薬でも、生活の相談でも、診断書でも、医者を見つけるのがとても難しくなるのがまだまだ現実です。②については、初めての場面になれにくい、感覚過敏、検査や治療の理解ができない、二次障害により問題行動さまざまな問題など診られる側のむずかしさと、診る側が障がいを知らないという事態がかけ合わさって複雑です。親や支援者はお医者さんならわかるはずだと思ってしまうけれど、障がいは幅広く、個々のバリエーションが大きくなかなか今の制度のなかでうまくいかない点があることも理解できます。
①も②も親であり医師である私も悪戦苦闘を繰り返しながらの日々ですが、今、少しづつ努力の方向が見えてきた気がしています。
親の立場からいうと、勇気をもって気持ちで負けず門戸をたたくことを伝えたい。医者は万能ではないけれど必ず受け止める人がいます。ダメそうなら、ハイ次!という気持ちで(笑)医師の立場からいうと、医師教育も含めて障がいについての知識をもっと医療界に広めること。行政に障がいのある子や人が、気を使わずに、必ず気持ちよく通える場所を作ってもらえるようお願いすること。
3年前にちょー医療抵抗性(笑)の怖がりの長男が両目の手術を受けることができました。私は母親としてというより、”医師免許をもった通訳”という立ち位置で、術前検査、入院、麻酔、手術、その後の安静期間を乗り切りました。こういう役目が制度化されれば、家族を支えられるとともにそれぞれの科のスペシャリストの名医、ほんとはきちんと治療したいと思ってくれている、医者を助けることになると思いました。
ほんとに道半ば。しかし情けは人のためならず。私の努力は、自分の子どもに帰ってくることですので、あきらめずに進めるんじゃないか、感想を拝読しながら思いました。中野あいいく会の皆さまにはお礼を申し上げたいです。
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根っこが生きてるありがたさ
2017-11-04 Sat 10:54
最近、若いころの友人との交流が増えました。そういう年頃かな。私は一貫校だった中高にも、卒業した大学にも、”可もなく不可もない”感情で過ごしてきました。そういうことでグループを作るのにも抵抗があった気もします。でも、今、自分の属するグループ、居場所?、がなく苦しむ若者に出会うにつけ、可もなく不可もなく過ごせたことにもっともっと感謝すべきだったと反省しています。大学の同窓会新聞に野のすみれの紹介を載せていただけることになりました。まったく業績のない私ですが、地域に生きたいということで編集委員の皆様が拾ってくださったんだと思います。自己紹介みたいな文章なのでご一読いただけたら幸いです
写真は長男の母校のバザー。彼にとっても私にとっても大事な根っこです。



平成2年卒、リハビリテーション科の鈴木明子です。昨年7月に港北区大倉山に小さなクリニックを開院いたしました。夫が院長を務める綱島鈴木整形外科にて“明子外来”という障がい児者に向けての外来を開いて10年、もっと静かでのんびり診療ができる場を探して、ようやく実現いたしました。
卒後25年あまり、リハ医として沢山の療育センターや 特別支援学校で仕事をしてきました。その経験をいかして、港北区という地域に根付いて障がい児者にも幸せが毎年続きますようにと願い、名づけたクリニックです。
お一人30分の予約制外来です。対象はおもに小児期、および小児期に発症した疾患により障がいをおった方々です。脳性麻痺、二分脊椎、染色体異常、発達障害、不登校、盲のかた、などなど多岐にわたっております。
障がいそのものの診察や相談、種々の診断書作成、補装具、さらに障がいのために内科や小児科にかかることが困難な方の相談、学校との調整、作業所との調整、グループホームとの調整など、様々なことに挑戦しております。
クリニックの2階3階部分は、知的障害者のグループホームです。大曽根商店街という街中のグループホームに対しても様々なかかわりを持っていきたいと思います。
また院内のすみれルームでは地域の皆さま対象の”障がい”に対する勉強会やや講演会を開催しています。
院内には地域作業所の小箱ボックスを置き、製品の販売もしており、作業所の方々が製品を持ってこられたり、来院の方がお買い物したりするゆったりムードのクリニックです。
他科のドクターの中には”障がい児者の医療”について相談先が少ないと感じられる方もおいでかと思います。微力ながら何かお役にたてれば幸いです。
私自身が入局後に障がいのある子どもを授かり育ててきました。リハビリテーション科に私を導いてくださった故大川嗣夫先生、その後のリハ医人生でも障がい児子育てをしながらの私の仕事にも惜しみないサポートをしてくださった医局の先輩後輩、新体制にかわっても開業時からお心にかけていただきました中村健教授、みなさまあっての今と思います。
すこし風変わりなクリニックですが、頑張っていこうと思います。今後とも何卒宜しくお願いいたします。


野のすみれクリニック リハビリテーション科
2220003 港北区大曽根1-20-16 シードビル1階
℡ 0456337324
Fax 0456337924
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つながりとバトンタッチ。
2017-10-13 Fri 23:32
私より年上の大人になった障がい児(もと)さんもたくさんすみれにいらっしゃいます。横浜市には数少ない入所施設に長年入所されてる方も。書類を書くのに小さいころの病歴をとるのもなかなか四苦八苦。ご本人はニコニコ(^^;…そうだ、入所時の判定書類がとにかく一番古い情報だと、入所時の判定書類を付き添いの職員さんが出して下さいました。記載された書類をみせてくださったら、びっくりしたことに書いたのは私でした。今より数段きれいな字で一生懸命書いてありました(^^;23年前!!書類の内容をみながら患者さんのお顔を見ていたら、がらがらと殻が割れるように、奥から記憶がよみがえり、付き添いのお母さまの様子まで思い出した!私の方はその頃ちょうど長男が障がいがあると確信したころだった。先がわからず、大人になった長男も、初老になる自分も想像できず、自分より年上の方の施設入所のための書類を書きながら、それまで付き添ってこられ、介護が困難になり、施設入所の手続きをとってるご両親と、そのそばで不安そうにされてた患者さんの様子。はっきり思い出しました。偶然にこんなに時間がたって再会したら、温かい職員さんに付き添われ落ち着いた笑顔で過ごされいました。お話はすらすらできない方だけど、お互いにおこの23年間元気で過ごしたんだね!って、ふんわりことの成り行きに感謝する想いでした。
先週、学会で奈良に行ってきました。学会の特別企画で、奈良生まれの映画監督の河瀨直美さんのお話を聴きました。彼女は両親に育てられていないそうです。遠縁の血のつながらない祖父母といっていいようなご夫婦に大切に育てられたんだと私は初めて知りました。古都奈良には、つながってるものは次の世代に受け継ごうという気質があるんではと数日の滞在でもなんとなく感じました。それが河瀨監督にの映画製作のベースになってるんだな。自分一代でできることは少ない。でもいろんな希望や願いを、何らかの形で、バトンタッチしていくこと、それは大切ということではなく、生きる本質なんだ!って再確認できました。
障がいのある人として、障がいのある子の母親として、23年それぞれに生きて、再会した私たち。この23年がそれぞれの人生の何分の1なのかわかりませんが、お互いが生きて経験したことを誰かにバトンタッチできますようにと思います。関わってくださった沢山の人々に温かい感謝の念を持ちました。♡。写真は興福寺東金堂。仏頭にもお会いできました。IMG_9972 - コピー

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心のたがをはずして川底で光るものに気付きたい
2017-09-08 Fri 23:46
2年前から日本リハビリテーション工学協会の協会誌の編集員を拝命しています。多職種の人が出入りする協会で、投稿の校正などお手伝いしていますが、とても勉強になります。編集委員は回り持ちで、自分の興味のある分野を選び、担当させていただける号があるのですが、私の担当号はただいま原稿が順調に集まり鋭意校正中♪初冬に発刊予定です。またその際にはご紹介させていただきますね!
特集の執筆をお願いした方々といろいろやり取りしました。それも有意義なことでした。
その中で、静岡の重症心身障害児者施設、つばさ静岡の小児科医浅野一恵ドクター、実はまだリアルにはお会いしてないのですが、ご活躍に注目していたドクターに執筆をお願いし何回かメールでやり取りできました。
リハ医を26年やってきて、長男ともうすぐ25年一緒に暮らしてきて、医者になった頃と私の考え方もずいぶん変わったと思います。重い障害のある人々、体を動かすことも、話すこともできない人たちは実は弱くない。ほんとはすごく強い。心のたがをはずして彼ら彼女らと接すると肌からそれが伝わってきます。
この詩は相模原の事件から1年の振り返りに他の沢山の職員さんとともに浅野ドクターがつばさ静岡のHPに寄稿されていた詩です。素晴らしいのでご紹介いたします。
     
川底で光るもの  医師   浅野一恵 
   
幼い頃日が暮れるまで探し求めていたもの
川底で太陽の光に反射して光る小石
用水路のへりにこっそり生える数珠玉
山道で拾ったハート形した紅色の葉っぱ
どれもキラキラ眩しくて、私の心は虜になった
そして今私はつばさ静岡にいる
何気なく過ぎていく日常
障害のない人とある人がともにいる
たまたまこの世で障害を背負っていない君と背負っているあなた
毎朝鏡の前で丁寧に髭を剃る君とさっぱりして誇らしげに微笑むあなた
夜ぐっすり眠れることを願い足浴してくれる君と感謝の気持ちを満面の笑顔で伝えるあなた
心を込めて食べやすい食事を毎日作ってくれる君と美味しそうに頬張るあなた 
苦しそうな息遣いを心配する君と精一杯力を振り絞って深呼吸するあなた
オリンピックの歓声をテレビの前でともに喜ぶ私たち
一緒にプールに入って水鉄砲で無邪気に遊ぶ私たち
一緒にお酒を飲んでともに赤ら顔の私たち
一緒に寝転んでファッション雑誌をともに見入る私たち
何気ない日常を私たちはともに生きている
 
たまたまこの世では障害を背負っているあなた
あなたは私たちに最高の笑顔で応えてくれる
人のやさしさに何よりも敏感なあなたは全身で喜びを表してくれる
痛みや苦しみのセンサーを最小限に絞り、楽しみや喜びのアンテナを最大限に広げるあなたは、くしゃみ一つで大笑いする
私が寂しいことを誰よりも先に気がついて、あなたは頭を摺り寄せてくる
あなたがいてくれて、わたしはホッとする
 
あなたのことを大切に想ってくれるひとがたくさんいる
片道何時間もかけてあなたをお風呂に入れに来てくれるお母さん
肩枕をしてあなたと一緒に眠るのを楽しみに訪れるお父さん
あなたの髪の毛を綺麗に編み込みしてくれるお姉ちゃん
ハウスでとれた苺をお裾分けしてくれる農家のおじさん
ひとりひとりの手を宝物のように大事に磨いてくれるエステのお姉さん
一生懸命練習した成果を発表してくれる吹奏楽部の高校生
美味しいものをいつまでも食べられるように口の隅々まできれいにしてくれる歯医者さん
術後の経過が心配でわざわざ見にきてくれる外科の先生
 
そこには広い心がある
そこには深い思いがある
私のちっぽけさをあらためて知る
けれどちっぽけな私も許されていることを知る
そしてちっぽけな私の中に輝くものを見つけられる力があることに気がつく
ちっぽけな私にも小さな優しい気持ちがあることに気がつく
 
ほんの小さな力かもしれないけれど、精一杯伝えたい
輝き続ける光に気がつかせてくれたことへ、ありがとうの気持ちを
そして伝えたい
たまたま障害を負ったあなたと、障害を負っていない君と、支えてくれる優しい人たちに
大切にしてくれてありがとう
私もあなたが大切です、と
 
川底に光るもの
その一つ一つは小さいけれど
その光は人の心を掴んで離さない
一つ一つの輝きがつながって、大きな川の流れになり
私たちすべてを包む大海の深く広い光になる
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秋が来る…
2017-08-26 Sat 19:43
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残暑お見合い申し上げます。
近所のワイン屋さんに立ち寄ったらおつまみ袋がハロウイン柄。季節外れだな(-_-;)と思ったら、今秋に向けての新製品でした。
今日は野のすみれは婦人科相談。患者さん、付き添いの保護者の方、みんなでいろんな話に発展します。障がいって?女って?子産みって?私にとっても他科の医師の話を聴くのはまた違った切り口を学ぶ良いチャンスです。多忙な中、ずっと来てくれる同級生の婦人科医に深謝です。

週明けは市内の横浜療育医療センター出張のためお休みさせていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますが、リハビリテーション科、発達精神科に携わる者として、社会の動向に疎くならないというのも非常に大切とも思います。何卒ご理解のほどお願いいたします。
そして週明けは横浜の小学校の始業式。楽しみにしてる子が多いのかな。
行けるかな,行けないかな、行けない・・・と悩んでるお友達。行けと言ってっていいのかな、行かなくていいと言えるかなと悩むお母様方、つらい週末を迎えているご家庭も少なくないんではと思います。
行かれないには行かれない理由があり、本人が悪くない場合がほとんどです。
教育は最大の愛だ、と私も思います。でも学校=教育ということではないとも思えてしまう今日この頃。
一緒に考えていきましょう・・・とくらいしか言えないんだけど
小さい胸に悩みをため込まないでねと祈っています。
写真は庭の小さい葡萄の木の実。5年目にしてよく実るようになりました。
☆野のすみれの予約はまずは診療時間帯に受付に①電話0456337324へお願いいたします。
つながらない場合などの方法として
②FAX0456337924
③メール nonosumiresuzuki@yahoo.co.jp
に、お名前、簡単な受診動機、お電話のご連絡先をお知らせいただければ、診療日の一両日中に、内容によって受付または院長よりお電話を差し上げます。月曜日午前、木曜日、第1第3土曜日、日曜日祝日は休診です。
なお、こちらからのお返事は電話に限らせていただきメールでのお返事はできません。何卒よろしくお願い申し上げます

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