2012-09-29 Sat 17:26
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出生前診断の話題はだいぶ前から聞こえてきますが、最近新しい診断法の開発に伴って、議論が盛んになっています。私は綱島鈴木整形外科のほかに、横浜市内の三か所、川崎で一か所の地域療育センター、その他もろもろ小児関係の病院や施設で、障害に関わる仕事をしています。そして自分の長男のこと(自閉症プラスA1知的障害)もあるので、周囲の障害をもつ人の比率がメチャメチャ高いです。もしかすると私の価値観は、一般の世間とはかなりずれてしまっているかもしれません。が、あえて言いますと、私は生まれて来られる子はこの世に生まれてきてほしいと思っています。様々な異常が不幸にも胎生期に起こった場合、生きられない場合は流産に至ります。生きられる可能性のある子が生まれてきます。障害をもっているから不幸かな。ではとりあえず、障害をもっていない私たちはいつも幸せなのかな。生きる意味のあるなしは、障害のあるなしや、寿命の長短できめられるのかな。どんな偉い人も永遠には生きられません。診断技術の進歩については喜ばなければいけないのでしょうし、止めることもできません。ただ今後,今の流れが加速して、あまりにいろいろな操作が出生前に行われないといいなと思ってしまいます。我が子だけでなく、今、生きている障害をもつたくさんの子供たちが、私の人生には不可欠だったから。中絶の原因の一つとして、障害児をもった場合の母親の就労が難しく、経済的な問題が生じるということもあるんだと思います。こういうう点はもう少し社会でカバーすべきです。障害児が育てやすい環境になれば、子育て環境の質がきわめて高くなったということで、少子化に悩む本の子育て環境も明るくなるはずです!
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