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母の日に想うこと
2013-05-13 Mon 08:32
母の日
昨日は母の日、街には小さいお子さんまでがカーネーションを選ぶのどかな光景が溢れていましたね。
毎年この日になると、幼稚園の年中時代のことを思い出します。私は2年保育でしたので、この時期はまだ入園直後、その頃前後の思い出は断片的ながらはっきりと記憶しているものがあります。母は祖父の開業医院の手伝いをしていました。私は祖父のお気に入りでしたし、家も自宅と医院がつながっていて庭もあったし、家の中での生活がすべてのようだったと思います。幼稚園に行きはじめて、怒涛のように”社会””一般常識”を知り始めて、驚きの連続でした。母の日というのもその年に知りました。園服に赤い造花のカーネーションをつけられて、それがどうしたくらいの感想でしたが。それが園バスで、白いカーネーションをつけた子を見て、さらにそれはお母さんが亡くなった子と知らされて心底驚いた覚えがあります。それまでの自分には、母親というのは、好きとか有り難いという存在ではなく、ある意味すべてで、いないなんていう状況を想像すらできなかったからです。”不幸”ってものを感じたはじめでした。
知的障害をもつ長男の幼稚園には、私が付き添って通いました。長男は当時まだ一人っ子で家の中では王様みたいに振る舞っていましたが、幼稚園で健常なお子さんに混じると、弱々しく、周囲になじめない混乱が溢れていました。あらためて障害の重さを、思い知らされながら、ぼんやり自分の幼稚園時代のことなど思い出しました。社会常識と初めて出会う幼稚園、今後社会で生きていくには乗り越えなければいけない山であると、随分頑張らせてしまったという反省もあります。
はじめて参加する集団が幼稚園の子、保育園の子、いろいろいらっしゃるでしょう。周囲を知ることは必要なこと、周囲に合わせるのも大切なこと、でもあまりそれにそれにとらわれてはいけないと思います。甘やかすわけではなく、ハンディのあるお子さんは(ハンディのない子もかな)周囲と比較せず、その子として愛することができれば、行動上のトラブルはかえって回避できるのかもしれません。
写真は後から生まれた娘が私好みの花をくれたもの。カーネーションの色はめっちゃシブく、私の好きなローズマリーとミントが入っていました。カーネーションの赤、白の意味など、知らないタイプ^^;ですが、もしかしたら知ってて全然気にしてないかも。あえて聞いておりません。
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