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障害をもつ方のための婦人科相談
2013-09-27 Fri 22:13
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12月14日に当院の土曜日あきこ診察で、婦人科医を招いて、発達障害をもつ人、身体障害をもつ人の婦人科相談(二回目)を予定しています。通常のあきこ診察では、補装具の相談も多く、場所も手狭なこともあり、前回は大変混雑してしまいましたので、今回は第二土曜日に予約制で行うことにいたしました。内診台の設備などはありませんので、診察内容は限られます。発達障害の方には少し敷居の高い?婦人科領域(前回は月経不順、外陰部のかぶれの処置などの相談が多かったです)の相談をお受けいたします。その後の本格的な受診が必要な場合には紹介先を考えます。受診のご希望のある方は、10月、11月の第一第三土曜日のあきこ外来を受診していただきご予約いただくか、それが不可能な場合にはお電話をいただけると有り難いです。

最近、婦人科に関する相談を多く受け、試験的に始めたものです。障害をもつ人の医療バリアフリーについて、私自身も考えを深めていきたいと思っております。



☆蛇足になりますが、通常のあきこ外来のご紹介として、今夏の自閉症カンファランスの抄録を載せますね!
診察内容ですが、装具に関しては、お子さんだけでなく、脳血管障害、慢性関節リウマチ、の方もいらっしゃいます。


発達障害をもつ人の医療の実践経験から考えること

                 
① はじめに
横浜の綱島で夫とともに、整形外科医院を開業しています。私はリハビリテーション科が専門で、数か所の療育センター、特別支援学校などで、小児リハビリテーション科診療を行うとともに、綱島鈴木整形外科では明子外来を現状では月二回行っています。夫の外来にもたくさんの発達障害児者が受診していますし、わたしの外来では、ほぼ全ケースが、発達障害または身体障害を抱えたケースとなっています。また、二十歳の自閉症の長男がおります。
② 月二回の明子外来概要
受診される方は、現在療育センターでフォローアップ中のお子さん、療育センターを年齢により卒業となったケース、さまざまなところから“ここなら障害をもつ子、人も診療を行っている”と聞いて受診されたケースの三パターンです。
受診理由は、変形のフォローに対する骨関節レントゲン、装具作成、各書類作成、健康診断などです。まだ一回だけですが、産婦人科相談も実施しました。
③ 外来での工夫
現在医院全体は予約制をとっていませんが、お電話をいただいた発達障害をお持ちの方は、おおまかな時刻指定にして長くお待たせしないようにしています。また待合で待ちにくい場合は駐車場、お散歩などしていただいてもご連絡する、その方が安心なら、階段踊り場で待つなど自由にしていただいています。(これは当院では他の患者さんも同様)診察室にどうしても入れない場合は、受付そとの小スペースで申し訳ないのですが、そこで私とお話ししてから入ってもらうようにしています。診察ではケースバイケースで絵カード、写真カードを用いることもあります。時間をかけて、焦らせないのも大切です。どうしても診察の肝心なところまでいかれない場合は(診療の内容上緊急性は低いものが多いから可能ということもありますが)、また次回と持ち越すこともあります。私は一般的な発達障害の特性には知識がありますが、それぞれにある特に嫌いな感覚、言葉などがあればお聞きすることも忘れないようにしています。こうして書いてみると他愛のないことばかりで工夫かどうかも定かでないレベルの話です。
④ 外来の例の一部のご紹介
⑴ 知的障害に合併しやすい外販扁平足の装具採型:写真カード
⑵ 歌、数字連呼で安心する子のレントゲン:周囲のスタッフで歌を歌いながら
⑶ まだ試みとしての婦人科診察:婦人科専門医とケースの間に私が通訳として存在
⑤ なぜ開業医で、受付の時点で断られてしまうのか
やはり残念ながら、他院で受診を断られ、当院にいらっしゃる方も少なくありません。なぜ断られてしまうのか、私の考える原因を列挙します。
⑴ 発達障害は、知識のある医者が見るべきだと考えている
⑵ 発達障害は、一般医療も含め療育センターで診察を受けていると誤解している
⑶ 問診が重要と考えている場合、“会話ができない”と診察が成立しないと考えている
⑷ 検査が重要と考えている場合検査に抵抗する場合、診断ができないと考えている
⑸ 診察時間が長くかかるので、多忙な外来中には無理、コストが採れない
⑥ 今後の対応策の案
上記の問題点にどのように対処したらよいかのプランを列挙します。
⑴ 発達障害をもつ人の、一般医療の現状を、多くの医師に知ってもらう(療育センターではカバーしていないことも含めて)
⑵ 発達障害児の特性について多くの医師に知ってもらう
⑶ 問診、検査について、ある程度のノウハウがあることを知ってもらう
⑷ 診察、検査が、すべては不可能でも医師の専門知識により、アドバイスができることでも、保護者の助けになることを知ってもらう
⑸ 検査が成立しなかった場合のコスト、説明に時間がかかることに対する診察料のコストについて、加算を考えてもらう
そもそも、どのくらいの人が断られているのか?ということについては、はっきりしたデータはありません。問題として挙がるのは“断られた場合”だけですし、困っている人は案外少数で、そのために放置されてしまうのかもしれません。または、医療にかかることをあきらめてしまっている潜在例は実は多数なのかもしれません。
⑦ 最後に
医院側に断られるのは、やはり知的障害が重度、感覚障害が重度、問題行動が激しいなどのケースです。我が家の長男もそうですが、こういう子は小さいころから、差し迫ったことがなければ、親側も病院に連れて行くのを避けがちになり、“未経験”の要素が加わり悪循環となります。
待ち時間が長い、診察に時間をかけることに対する報酬面からの評価がない、医師が多忙で余裕がないなどは、発達障害をもつ人の医療に限らず、医療制度全体の問題点なのかもしれません。ちなみに私が所属する横浜市港北区医師会での女医の集まりで、この件を出したところ、周囲のドクターはもちろん拒否なく診療にあたっておられました。一人暮らしの認知症初期の高齢者の診療などもなかなか大変そうです。
マイノリテイ、社会的弱者もスムーズに医療を受けられるにはどうするべきか?この仕組みを考えることは、すべての人に有益だと考えます。またそのような観点で動くことが、問題の解決の糸口になるのではないでしょうか。
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