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ホントの気持ちはだれにもわからないとは思いますが
2014-10-25 Sat 09:29
知人の保育士さんに、発達障害のお子さんについてわかりやすい本を紹介してくださいとお願いされ、お貸しした本です。本棚から引っ張り出しましたが、あらためて読み直すととっても良いです。
幼児期のお子さんに接する人向けに書かれたものですが、おとな、特に知的障害が重く、コミュニケーションが難しい大人の自閉症に接する人々にも参考になる内容が簡潔にまとめられています。
発達障害の大人の方の行動の不思議さ?に翻弄される作業所やグループホームの職員さんにも沢山お会いします。そういうう方にも助けになるんではとも感じました。

目からの情報を利用し不要なものは置かない、”はじめ”と”おわり”をはっきりする、禁止でなくやってほしいことを伝えほめる状況をつくる、子どもが強く拒否する場合は感覚の問題を考える、等々、事例をあげながら説明してあります。

さらに最後の章では、大人に向けて、”大人自身も自分のいい面に注目する”、これも素晴らしい言葉です。周囲が努力しても上手くいかないとき、支援者が自分を責めず、支援者同志が攻めあわず、お互いのこともケースにあたるときと同じように温かく見守りあいながらチームを作ること、それがひいてはケースのためになるんじゃないかな~と思う今日この頃です。

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起承転…で結はいらない?
2014-10-19 Sun 10:20
何もかもが輝いて見える素晴らしい秋空ですね。



クリニックでは16年前の開業当時から”サライ”という雑誌をとっています。11月号に短いタモリさんと堀文子さんの対談があって面白かったです。"人間座右の銘をもったら終わり"、"起承転結の結つけるなんてかっこ悪い"などなど、お2人らしい内容だけど、ちょっと理解できたような…

毎日、非常勤先と綱島の外来で、幅広く?障がいのある方、赤ちゃんから、自分よりずっと年上の高齢の方にお会いします。あれができるようになるかな?何歳までにこれを出来るようにさせたいと悩む若いご両親、施設の職員さんに付き添われ、また私とは違うご苦労のあったであろう、子どもの頃から障害のある人生を歩まれてきた先輩。医師であるからこその想いを共有させていただいているんだと感じる瞬間、この仕事についた責任を感じます。精進せねばですね。

”子どもがこうなって””自分がこうなって”という結みたいなものは、求めても仕方ない気がしてきたおばさんです(…私ね♪)。刹那主義とは違うけど、今、自分が気持ち悪いと感じることをせず、日常に喜びをもって笑って過ごす…それ以外に、またそれ以上に善いものはなく、”結”なんてないのではと…
今、自分が感じることを、目先の”結”を求め、苦しんでいらっしゃる若いご両親にお伝えするのは難しいけれど、先回りした心配、今できるかどうか?に心を奪われ、子のいいところを見失わないよう、また子どもの小さいときに味わえる楽しみを放棄しないよう、私なりに時間を共有できたらと思っています。そして午前は医師なんだけど、午後は自閉症の長男の母として面談を受けたり役所にいったり散歩にいったりしながら、支援を受ける側としての想いもふつふつと心の中で発酵させる日々。腐敗せず良い発酵になって自分なりに美味しい人生になるといいな~と思うのです。頑張りましょう!適当に(笑)

写真は近くの作業所のお祭り。かわいい人形劇を利用者さん、ご家族、職員さん、地域のかわいこちゃんみんなで楽しめたほんわかな時間でした。
人形劇


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