外国で外傷の治療をされてその途中で、帰国されたHくん。もともと活発な少年が車いすで急遽当院初診。
私は初めからくりくりの可愛いい瞳にくぎ漬けでしたが、彼はちょっと緊張気味でした。
寝かされたり、傷口をみられたり、足を動かされたり、精一杯頑張りました。
で、最後に”採血”の提案…
しばらくじっと考え、これはちょっとと数回は"no"のお返事。
こちらも焦る気持ちは押さえ、カードをみせてゆっくり説明です。
お母様、ナースの助け舟、終わった後のご褒美あるかな~?などの交渉と、
必要性の説明の二本立てです。
方法は医療用絵カードも併用。とてもじっくり見て、観念?してくれた様子。

ここまでの時間をかけたことで、とてもにこやかな採血タイムになりました♡
最後にベイマックスのハイタッチ(今日、教えてもらったんですが^^;)!
緊急で出したところ検査結果もよく何より。
語学は堪能なお母様とは思いますが、
障害のあるお子さんの治療を外国で受けるのはご苦労だったはず。そして彼もでしたでしょう。
採血は最悪出来なくてもなんとかするしかないし、押さえることもできなくはないです。
でも、こうして本人が能動的に医療行為を受け、成功体験をつむさまを間近見られたことは
”医療バリアフリー”に関わってきた自分にもたいへんな成功体験でした。Hくん、ありがとう。
もちろん、できない場合も多いです。それでもいろんな工夫を考えていきましょう。
今度困ってるお友達にみせていいよという許可をいただいて写真OKいただきました。やさしいHくんです♡
