急に空気の入れ替わった今日。横浜の今日の雨は秋雨前線の始まりなんだとか。もちろんまだ暑さの戻りもあるんでしょうが、季節は1日1日進んでいきますね。
不肖我が息子も、養護学校時代より短くなった作業所の夏休みにも年々慣れてきました。”年々”経たないと慣れないのが彼ですが^^;良かったな~の一言です。彼は自分1人でできることは少ないのですが、お手伝いは好き。家でも私ができそうかな~と、わざわざ彼のため作ったような仕事は喜んでやってくれます。その一つが洗濯物干し。写真のようにひじよ~~に(笑)芸術的な干し方なんですが、何とか干してくれます。これが役立ち?、まだ作業所に慣れなかった頃、昼食後にランチョンマット干しの助手に抜擢されることになり、彼がなんとなく居場所とタイムスケジュールを理解するきっかけになったので何が役に立つかはわかりません。
本題はここからなんですが、先日、出際に洗濯物を干してないことに気づき、どんな芸術的な干し方でもいいから干してほしいわ~^^;と彼に頼みました。ほいきたっ!と干してくれましたが、出来上がってみると、近くにあったたたんでない乾いた衣類まで全部干してしまっていました。ちょっとはっとする出来事でした。濡れてるから干して乾かそうっていう理解ではないんだな~と…。干すと私が喜んでくれるから?褒めてくれるから?干し切るとすっきりするから?干し終わると出かけるから?彼が手伝ってくれる理由をいろいろ考えましたが真実は謎です。"濡れてるから乾かすために干す”でないことは確かなようですが…
人は自分の理解の仕方で、人の考え方も類推します。でも発達障がいや知的障がいの人たちはアウトプットが一見同じ形でも、違うルートでものを理解していることも多いんだと再認識。こんなあやしい?理解で、世の中を渡っているのか~。偉いな、息子よ!とかえって感心してしまいました。
私の外来にも4月から新しい環境に入っていった子どもたちがたくさんいます。夏休みに入るまでのことについていろんな報告があります。いいことも悪いことも…。お友達に手を出してしまう、座っていられない、朝お腹が痛い…子どもたちもそれぞれに頑張ってます。その出てきた困った行動を叱っても仕方ない、どうしてそうなったのか?何がわかっていて、何がわかっていないのか?もう一度一歩下がって広く見渡していただけたら~と思います。”これができてるということは、これがわかってる”という法則は意外と成り立ちません。困った行動の原因が、わかってると思ったら、わかってなかったというそこならば、よく説明してあげて、寄り添ってあげることで好転することあるかもしれません。
たくさんの子どもたちにあって、そして長男を育てて、いわゆる”知的障がい”の人たちの天才的な勘の良さ、空気を読む力、人をみる力に打たれます。その能力でいろんなことに対応しているのかも。
…そんな話をしていたら、つつ~~と涙を流したママのことも忘れられない。いいんですよ、親も人間。私などひどいものです。間違って、また戻ってそんなことの繰り返しで構わないと心から思います。夏休み、少しゆったりして(パパママはゆったりできないか^^;)また良い秋を迎えてほしいなと思います。
